仮想通貨や株式。
投資でいちばん大切なのは「タイミング」だと思っています。
投資で利益か損失を決めるのは「売買のタイミング」です。
- いつ買うか
- いつ売るか
難しい理論はいくつもありますが、最終的にはこれがすべてです。
もし、あと少し持ち続けていたら直後に上がったのに・・・
もし、あのとき手放しておけば高値で売り抜けられたのに・・・
「もし〜していれば(いなければ)」ということは、誰でも思うことではあります。
投資をするときに、誰かの意見を参考にしていますか?
今売るべきか? まだ待つべきか?
今買うべきか? それともまだ待った方がいいか?
私は基本的に「投資の判断は自分だけでした方がいい」と思っています。
Twitterなどでフォロワーの多い人の「今が買いです!」みたいな投稿に反応することは「投資判断を他人に委ねる行為」だと考えています。
投資判断を他人に委ねるのは危険!
「投資の判断」は他人に委ねるべきではありません。
どれだけ優秀な投資家やトレーダーの意見でも、最終的に自分のお金を投資する判断は自分で決めるべきです。
なんでアドバイスを聞かない方がいいの?
なぜなら「他人に委ねていると暴落時に判断を間違える」からです。
好景気やバブルの時期には、どんな行動をしていても大抵勝てるものです。
しかし後退期やバブル崩壊のときは、自分の判断で行動しないと大損をする可能性が高くなります。
これは自分自身の実体験から学んだことです。
私の具体的な例も踏まえて、「投資判断を他人に委ねるのが危険な理由」について書いていきます。
Twitterのフォロワーが多い人が言ってるタイミングで買ったり売ったりしてる・・・
こういうのはあまりおすすめできません。
勝ってるときはいいですが、負け出したとき(完璧な人間はいないので)に自分で判断できないと痛い目にあいます。
投資に絶対はない
まず大前提として「絶対正しい投資判断」というのはありません。
「ここで買ってここで売れば儲かった」と後から言うことは可能ですが、それは後付けの理論です。
もしも
私のいう通りに行動すれば勝てます!
なんて言っている人がいたら、それは100%ウソです。
どんなに分析能力が高くても、投資において「絶対勝てる人」など存在しません。
短期的には連続で予想を的中させていたとしても、確率的に長くは続きません。
よくて50%。
これが現実です。
誰の予想もいつかは外れます。
「この人の予想は当たるから、いう通りに行動しよう」
あなたが全幅の信頼を寄せている人の予想が外れはじめたときに
「まあ誰にでも間違いはあるから」と余裕でいることができるでしょうか?
投資で重要なことは「大きなミスをしないこと」
投資において、いちばん大切なのは「負け方」です。
いかに大きく勝つか、よりも「いかに負けを小さく少なくするか」の方がずっと重要です。
利益を増やすより、損失を少なくすること。
それを続けていれば長期的には利益は大きくなります。
繰り返しになりますが、大事なのは負け方、つまり「損切りのタイミング」です。
予想が外れて損失が出始めた時にいかに早く手仕舞いできるか。
それが重要なのです。
一瞬の判断ミスが命取りになる
下がり始めたとき、「損切りしよう」というのは楽しい気持ちではありません。
もう少しまてば復活するかも・・
という根拠のない希望的な予測を立てて、どんどん判断が遅れて損失が大きくなる。
これが、よくある負けパターンです。
(私も過去に何度かやらかしました・・・)
自分の黒歴史。
他人に判断を委ねることで失敗した具体例として、私自身の失敗を明かそうと思います。
記憶に新しい2020年3月。突如として市場が大混乱に陥りました。
原因は新型コロナウィルス。未知の感染病にたいする不安から株や仮想通貨も暴落。NYダウが2日続けてサーキットブレーカーが発動するという前代未聞の事態になりました。
日経平均株価も毎日-1,000円以上という勢いで下がり続けていました。
しかしその数日後には大幅に反発して、数ヶ月後にはもとの水準に戻り、その後はバブル相場に突入していきます。
最もやってはいけないミス
当時のポートフォリオはインデックスファンドと(つみたてNISAなど)とロボアドバイザーでの運用と、
仮想通貨(BTC、ETHなど)を保有。
2020年3月日。猛烈な勢いで落ちていくチャートを見ながら途方にくれたことを覚えています。
「このまま下がり続けて価値が亡くなってしまったらどうしよう・・・」
今から見れば笑い話なのですが、私は大真面目でそう思いました。
そんなとき、Twitterなどでいくつか目にした「まだ下がるから、今のうちに投資銘柄はすべて手放した方がいい」
という提言(というか意見)を真に受けた私は、投資信託も仮想通貨も、全てを円に戻してしまいました。
その数日後には大回復が始まりましたが、暴落のショックが強かった私は「また下げが来るに違いない」と用心して買い直しはしませんでした。
「安いときに売って、高い時に買う」をやらかしてしまった
つまり私がやってしまったことは、投資において一番の悪手である
「安い時に手放して、高くなってから買い戻す」というになります。
今考えても「本当に愚かだったと思うのですが、当時は判断力を失っていたので、こういうミスを犯してしまったのです。
判断を他人に委ねてしまったことが原因
このとき私が大きなミスをやらかしてしまった原因はなんでしょうか?
私自身はやはり「他人に判断を委ねてしまった」ことだと思います。
暴落自体を避けることはできませんが、「急激な暴落の後では同じレベルの反発がくる」というセオリーに習っていれば、耐えることができたはずです。
それなのに、ネットで見かけた「もっと下がるから、手放した方がいい」という意見を間に受けて売ってしまい、大損をしました。
この失敗は私の中で大きな反省となって残っています。
有名トレーダーの意見も「参考程度」に。
そうはいっても、百戦錬磨のトレーダーさんなら、意見を参考にした方がいいのでは?
確かにプロの投資家やトレーダーの分析能力は優れています。
参考程度ならいいですが、鵜呑みにするのは絶対にやめましょう。
理由はこれまでに書いてきたように、誰しも判断を誤ることがあるからです。
2020年3月のときのような暴落の場合は、一瞬の判断ミスが命取り(大損)につながります。
他人の意見だけに任せていると、大事な場面での判断を誤る可能性が高まります。
プロの投資家やトレーダーの意見を参考にするのは大いに結構ですが、それを鵜呑みにして自分で考えていないと、大きな判断ミスを犯しやすくなります。
まとめ 投資判断は自分の裁量でしよう
「投資は自己責任」とよく言います。
私はこの言葉の本当の意味は「自分で考えて判断する癖をつければ、大負けしなくなるから、最終的なリターンは増えるよ」だと、ポジティブな捉え方をしています。
最後にもう一度。
投資の判断を他人に委ねていると、いざというときに判断がおくれて、取り返しのつかないミスを犯すことになる可能性が高いです。
ですから、日頃から自分で考えて判断する習慣をつけておきましょう。
その行動によって、短期的には利益を逃すこともあるかもしれません。
でも、長い目でみれば必ず利益が増えるはずです。
なぜなら、負けた時の損失を最小限に止める「判断力」が身につくからです。
それでは、より投資ライフを!
おわります。