ミームコインって最近よく聞くけれど、なんのこと?
ミームコインで億り人になれるチャンスは?
このような疑問にお答えします。
ミームコイン市場が盛り上がりを見せています。2024年の最も「ホットなワード」と言っても過言ではないでしょう。
SNSでバズった画像やキャラクターが仮想通貨になり、ときには爆発的な値上がりをする「ミームコイン」。
ミームコインブームは2025年も続いており、波に乗って「億り人」になることを狙う人もいるようです。
この記事では、最新のミームコインのトレンドから2025年の注目銘柄、コインの買い方、リスクなどを分かりやすく解説します。
目次[表示]
ミームコインとは

ミーム(meme)現象について
ミームコイン(Meme Coin)とは、インターネット上の「ミーム」を元にして作られた仮想通貨のことです。「ミーム」とは、ネタ・ジョーク・風刺といった意味です。
2024年には多くのミームコインが誕生し、「ミームコイン元年」とも言われました。代表的なコインは以下です。
- Dogecoin(柴犬ミーム)
- Pepe (カエルのミーム)
- アメリカのトランプ大統領「Trump」
これらのコインに共通するのは、ユーモアや話題性があり、SNSなどで爆発的に広がった(バズった)ことです。
ミームコインに厳密な定義はない
X(旧Twitter)などで「ミーム画像」を見たことがあるかもしれません。
「ミーム」とは、「文化的な模倣・伝播」という意味で、インターネットでは「ネタ画像」や「バズり目的のコンテンツ」として定着しています。
厳密な定義があるわけではありませんが、「局所的にウケる」「SNSで拡散される」などを目的にした「ネタコンテンツ=ミーム」と捉えてよいでしょう。
ミームコインも、ミームコンテンツと同様に、注目・拡散されるかが重要とされます。
なぜミーム(おふざけ)?
「ミーム(おふざけ)」と呼ばれる理由の一つは、ミームコインが仮想通貨本来の思想と乖離していることがあります。
仮想通貨(トークン)の本来の目的は「課題解決」です。ETH(イーサリアム)、XRP(リップル)、ADA(カルダノ)といった主要トークンは、ブロックチェーンの技術的な解決を目的として立ち上げられたプロジェクトです。
そのプロジェクト・コミュニティ中で使われるトークンとして生まれたのが従来(本来)の仮想通貨。「真面目なコイン」とでも呼べるものです。
一方、ミームコインはそのような目的はなく、ネタや話題性だけで買われています。「おふざけ」と言われても仕方ないのかもしれません。
おふざけコイン…
しかし、そんな不真面目なコインであっても、通貨は通貨です。
ミームコイン投資で莫大な利益を得た人がいることも事実です。億り人(億単位の資産を持つ投資家のこと)と呼ばれたりもします。
ミームコインが注目されている理由
なぜ今ミームコインが話題になっているの?
価格が急騰する、いわゆる「爆上げ事例」が複数あるからです。
ミームコインには(ほんの一部ですが)初期と比べて、価格が何十倍、何百倍になるトークンもあります。中には、数時間で価格が数倍になるようなコインも珍しくありません。
価格が急騰したミームコインの例として、以下が代表的です。
- Dogecoin(DOGE):2021年、イーロン・マスク氏のツイートをきっかけに急騰。今では時価総額ランキング上位の常連コイン
- Shiba Inu(SHIB):DOGEに続く第2弾「犬系コイン」BINANCE上場後に1000倍以上の上昇
- Pepe(PEPE):2023年にローンチ後、数日で数十倍
ほとんどのコインが「価値ゼロ」になる一方で、ごく一部のコインが何百〜何千倍になっています。
ミームコインに多くの人が投資する理由は一攫千金、「億り人」を夢見る人たちがミームコイン市場を支えているといえます。
アメリカのセレブの間でミームコインブーム
2024年は新たなブームとして「セレブコイン」が空前の盛り上がりを見せました。
アメリカ大統領の「トランプ」やその夫人である「メラニア・コイン」など、政治家や有名人をモデルにしたミームコインも人気を集めました。
- TRUMP(TRUMP)
- Melania Coin(MELANIA)
セレブや政治家本人がコイン発行し、SNSで話題になることで価格が急騰しました。価格の急騰を狙う多くの人が買い求め、さらに価格が上がるという循環が起きました。ただし、そのほとんどは短期的なバブル相場に終わり、それが終わると急落する場合がほとんどです。
ミームコインのコミュニティとは
仮想通貨トークンでは「コミュニティ重視」のプロジェクトが多いことも特徴的です。(真面目・不真面目に関わらず)
こういった「仮想通貨コミュニティ」では、ファン参加型であるものがすくなくありません。従来サービスのようにプロダクト開発者とファンが別個ではなくなっていることが特徴です。
SNSで拡散したり、キャラクターのミーム(二次創作)を投稿して盛り上げたり、自作のNFTやグッズまで登場しているプロダクトもあり、中にはファンから運営側になるようなケースもあります。
開発側とファンが「一体」となって、そのコインを盛り上げます。そういったプロジェクトは(儲けだけが目的のコインと比べて)長続きしやすく、従って価格も下落しにくい傾向があります。
ビットコインとミームコインの違い
ビットコイン(BTC)は仮想通貨の代表格ですが、ミームコインと比べて、違いや共通点はあるのでしょうか。
ビットコインとミームコインでは、目的や技術基盤に大きな違いがあります(下表を参照)。
通貨としての性格は大きく異なり、そのため、「ミームコインと仮想通貨は別物」と考える人もいるようです。
しかし、そのようなトークンが同じ取引所で扱われているのが、仮想通貨市場のユニークな点でもあります。
ビットコイン(BTC) | ミームコイン(DOGE など) | |
---|---|---|
起源 | 非中央集権の世界通過を目指す | インターネットミーム文化 |
目的 | 通貨・価値保存 | ジョーク・バズ・話題性 |
技術基盤 | 独自チェーン(PoW) | イーサリアム、Solana など既存チェーン |
価格安定性 | 比較的安定 | 変動が激しい |
コミュニティ | 長期保有志向 | 投機・ネタ・短期売買志向 |
ミームコインと草コインは違う?
ミームコインと似た概念として「草コイン」があります。草コインとは「時価総額が小さく、知名度が低い仮想通貨」のことを主に指します。
ミームコインが草コインの一種に含まれることもありますが、指している範囲は若干異なるようです(明確な定義はありません)。
ミームコインは、より「ネタ」としての要素が強いといえるでしょう。
【修正版】2025年:注目のミームコインランキング

2025年4月時点で、注目のミームコインランキングのTOP10を紹介します。
ランク | コイン名 | 特徴・概要 | 時価総額 | 話題性 | 意外性 |
---|---|---|---|---|---|
1 | Dogecoin (DOGE) | 最古参ミームコイン。イーロン・マスクの影響で根強い人気 | ◎ | ◯ | △ |
2 | Shiba Inu (SHIB) | 「ドージ殺し」の異名を持つ。DeFi・メタバースにも連携 | ◎ | ◎ | △ |
3 | Pepe (PEPE) | カエルのミーム。2024年に急上昇し、一躍有名コインに | ◯ | ◎ | ◎ |
4 | Floki Inu (FLOKI) | イーロンマスクの愛犬が名前の由来。NFT・ゲーム開発が活発 | ◯ | ◯ | ◯ |
5 | Solaxy (SOLX) | ソラナ系。技術志向の新興勢力。すでにミームとは呼べないかも | △ | ◯ | ◎ |
6 | TRUMP (TRUMP) | トランプ元大統領をテーマにした政治家コインの先駆け | ◯ | ◎ | ◎ |
7 | Mind of Pepe (MIND) | AI搭載ミームコイン。情報提供機能つきで革新的 | △ | ◯ | ◎ |
8 | Bonk (BONK) | ソラナ上で人気の犬系コイン。2023年に急浮上 | ◯ | ◎ | ◯ |
9 | Harry Hippo (HIPO) | カバ系の遊び心ある銘柄。ゲーム報酬型トークン | △ | ◯ | ◎ |
10 | Fartcoin(FART) | 2024年誕生。「おなら」を題材にしたミームトークン。最大発行枚数は10億枚 | △ | ◯ | ◎ |
より詳しく知りたい場合は、「Coin Market Cap」にアクセスしてみましょう。ミームコインの時価総額ランキングをリアルタイムでチェックすることができます。
時価総額別上位Memesトークン -Coin Market Cap
2025年のミームコイントレンド予想
政治系ミーム
政治×ミームでバズる「トランプ系」が最近のトレンドです。特に有名なのがアメリカのトランプ大統領が発行した「トランプコイン(TRUMP)」。
まさか現役の大統領がミームコインを出すとは予想外で、大きな話題と反響を呼びました。(コインを発行したのは就任前)
トランプ大統領夫人の「メラニアコイン」も高騰するなど、共和党関連のミームコインが盛り上がりを見せています。
Solanaなど新興チェーンが人気
SolanaやBase上の新興銘柄に注目されています。。特にSolanaチェーンやCoinbaseが開発するBaseチェーン上では、低手数料・高速処理を活かしたミームコインが続々と登場。
上場予定のプロジェクトも控えています。コミュニティ投票やエアドロップによって話題になる銘柄も増えており、2025年後半の新規上場リストにも注目です。
ミームコインの探し方

ミームコインは、そのほとんどが値下がり(あるいは価値ゼロに下落)しますが、稀に爆上がりするのが魅力です。
しかし、数が多すぎて、その中から伸びそうな「当たりコイン」を探すのは至難の業です。
ミームコインの探し方はいくつかありますが、ここでは王道的な方法をいくつか紹介します。
- 時価総額ランキングをチェック(CoinMarketCapなど)
- SNS(X/旧Twitter)でバズっているワードを調べる
- 海外インフルエンサー(CryptoBanter など)の発信を追う
- DEXで取引高・ホルダー数を確認する
ミームコイン投資では、特に話題性と初動のスピードが重要視されます。そのため、情報収集のアンテナ力が求められます。
ミームコインはどこで買える?

ミームコインの購入方法はいくつかありますが、それぞれ特徴と注意点があります。ご自身の経験やリスク許容度に合わせて、最適な方法を選びましょう。
国内取引所(Coincheck・SBI VCトレードなど)
国内の暗号資産取引所でも、一部の有名なミームコインを購入できます。CoincheckやSBI VCトレードなどでは、ドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)といった代表的な銘柄を取り扱っています。
国内取引所のメリットは、日本語でのサポートが充実しており、日本円で直接入出金できる点です。また、金融庁の規制下にあるため、セキュリティやコンプライアンスの面での安心感があります。
しかし、海外取引所と比較すると取り扱い銘柄の種類は非常に少なく、最新のミームコインやマイナーなコインを探している場合には選択肢が限られてしまうのがデメリットと言えるでしょう。初心者の方や、特定の人気ミームコインのみを安全に取引したい方には適しています。
海外取引所(Binance・Bybit・MEXCなど)
より多くの種類のミームコインを取引したい場合、海外の暗号資産取引所が主要な選択肢となります。Binance、Bybit、MEXCといった大手海外取引所では、国内取引所では扱っていないミームコインが多数上場されています。
海外の暗号資産取引所では、新しいコインが早期に上場されることも多く、選択肢の幅広さが魅力です。
ただし、利用には注意が必要です。多くの場合、取引開始前にKYC(本人確認)の手続きが必要となります。また、日本語に完全対応していないプラットフォームも多く、英語での操作や情報収集が必要になることがあります。
また、海外の暗号資産取引所を使う際には注意が必要です。日本の金融庁の認可を受けていないため、利用は自己責任となり、万が一トラブルが発生した場合のやり取りを英語で行うなどのハードルもあります。
送金方法や取引ツールの使い方に慣れも必要となるため、ある程度の知識とリスクへの理解が求められます。
プレセールとは?
プレセールは、新しい暗号資産プロジェクトが正式に取引所に上場する前に、トークンを先行販売するイベントのことです。開発資金の調達などを目的として行われ、参加者は一般公開価格よりも安価でトークンを購入できる可能性があります。
もしプロジェクトが成功し、トークンの価値が将来的に大きく上昇すれば、初期投資家は大きなリターンを得られる可能性があります。しかし、プレセールは非常にリスクの高い投資方法でもあります。
残念ながら、資金を集めるだけ集めて消えてしまう詐欺(スキャム)プロジェクトが後を絶ちません。投資を検討する際は、必ずプロジェクトのホワイトペーパーを熟読し、実現可能性や技術的な裏付けを確認してください。開発チームの経歴や実在性、過去の実績なども重要な判断材料です。コミュニティの活動状況やロードマップの具体性なども調査し、自己責任で慎重に判断することが不可欠です(DYOR: Do Your Own Research)。
ミームコインのリスク

ミームコインには大きなリスクもあります。それはボラティリティ(変動性)の高さです。
実用性がないミームコインは、話題性だけで価格が大きく動くものが多く、急騰・暴落が頻繁に発生します。
ミームコインは一時的に爆上げしても、急落しやすく、「投資」というよりは「投機」の側面が強いといえるでしょう。
ミームコイン投資をする前に知っておくべきこと
ミームコイン投資は、ハイリスク・ハイリターンです。価格変動が激しく、一瞬で資産が数倍になることもあれば、ほぼ無価値になることもザラにあります。
購入する前の最低限の知識として、以下のことを理解しておきましょう。
- 情報の信頼性: SNSやインフルエンサーの情報を鵜呑みにしない
- プロジェクトの将来性: コミュニティの熱量や開発状況を確認。一時的な流行に惑わされない
- リスク管理: 余剰資金で少額投資が原則。損失を許容できる範囲で投資する
- 詐欺への警戒: 高額配当を謳うミームコイン案件は詐欺の可能性が高い。信頼できる取引所を利用
- 税金: ミームコインで得た利益にも税金がかかる
参入タイミングが命
ミームコイン投資は、まるでジェットコースターです。高騰の波に乗れば、短期間で大きな利益を得る可能性があります。しかし、その逆も然り。参入タイミングを誤れば、一瞬で資産を失うリスクもあるのがミームコイン投資です。
重要なのは、情報収集と冷静な判断です。SNSのトレンドやインフルエンサーの発言に惑わされず、プロジェクトの将来性やコミュニティの熱量を慎重に見極めましょう。
話題になってから買うのでは遅い場合が多く、情報の初動で乗れるかどうかが成功の分かれ道です。
また、ミームコイン投資は余剰資金で少額から始めること。高騰時に安易に飛び乗らないことです。
【まとめ】2025年のミームコインは「夢」か「罠」か?

- 爆上げ銘柄に乗れば夢は見られる
- ほとんどが短命でリスクも高い
- 「遊び」や「ネタ」として参加するのが賢い選択肢
ミームコインはエンタメであり、投資ではなくギャンブルに近いです。
だからこそ、楽しみながらも冷静に向き合い、情報収集とリスク管理を徹底しましょう。