暗号資産(仮想通貨)

仮想通貨で利益が出たらすぐやるべき3つの税金対策

仮想通貨で利益が出たとき、気になるのは「税金どうなる?」ということではないでしょうか。

知らずに放置していると、利益が出たのに納税に苦労することもあります。

この記事では、年末までにやっておくべき重要な3つのポイントを解説します。

税金対策の参考になれば幸いです。

仮想通貨の利益には税金がかかる

selective focus photo of silver and gold bitcoins
Photo by RODNAE Productions on Pexels.com

仮想通貨(暗号資産)の利益には税金がかかります。

年内に利確(売却)や他通貨への交換などを行った場合、翌年の確定申告での納税が必要になります

株やFXのような申告分離課税(税率一律20%)とは異なる点に注意が必要です。

雑所得の場合、最大で55%(所得税45%+住民税10%)が課税される可能性もあります。

仮想通貨は「儲かったときの税金が高い」資産なのです。

仮想通貨の利益は「雑所得」

仮想通貨の取引利益は、「雑所得」に該当します。(2025年現在。個人取引の場合)

税率は所得額に応じて段階的に上がっていく「累進課税」で、以下のような税率です。

課税される所得金額税率控除額
195万円以下5%0円
195万円超330万円以下10%97,500円
330万円超695万円以下20%427,500円
695万円超900万円以下23%636,000円
雑所得の税率

仮想通貨の利益だけでなく、給与など他の所得と合算される点も要注意です。

副業として仮想通貨取引を行っている人は、本業の所得との合計額で税率が跳ね上がるケースもあります。

仮想通貨(暗号資産)で利益が出たらやっておくべきこと3つ

仮想通貨(暗号資産)で利益が出た人が年末にやっておくべきことは、以下の3つです。

  • 利益を確定させる(利確・損切り)
  • 納税資金を確保(現金またはステーブルコイン)
  • 年内最終取引の内容を記録しておく

それぞれ解説します。

※1年以上トレードしていない(いわゆるガチホ勢)場合は、利確しなければ税金が発生しないため、そのままにしておきましょう。

納税用の現金の確保

もっとも重要なのが、「納税資金を現金で確保しておくこと」です。ステーブルコインでもかまいません。

たとえ仮想通貨で大きな利益が出たとしても、その後に相場が急落して、手元の資産が一気に減るリスクもあります。

しかし、税金は「利益が出た時点」で確定しており、後から含み益が出ても税金は帳消しになりません

たとえば、12月に利確して100万円の利益が出たあと、翌年1月に暴落して資産が半減したとしても、100万円に対する税金は発生します

そのため、年内に利益が出た時点で概算の納税額を見積もり、必要資金を安全な形で確保しておくのが賢明です。

これは「仮想通貨運用における最重要事項」といっても過言ではありません。

含み損はカウントされない

利益を確定させる

納税額は「確定した利益」に対して発生します。そのため、まずは年内にどれだけ利確(または損切り)したかを明確にしておく必要があります。

含み益の状態で保有しているだけでは課税対象にはなりませんが、一度でも売買や他通貨への交換、商品の購入などを行うと課税対象となります

利益が出た状態で放置している人も、年末の時点で「課税が発生する取引を行っていないか」を確認しておくと安心です。

年内最後の取引を記録しておく

仮想通貨の申告では、「いつ・どの通貨を・いくらで買って、いくらで売ったか」の記録が重要です。

とくに年末は、その年の最終トレード内容(日時・金額)を把握しておきましょう。

たとえば、12月1日に1BTCを500万円で売却した場合、その取引の利益が年間利益にカウントされます。

一方で、その後再び買い直して値下がりしたとしても、年をまたぐと別年度の損益になるため、損益通算はできません

トレード履歴は取引所やウォレットごとに形式が異なるため、スクショやCSVで記録を残しておくことをおすすめします

ガチホは課税されない

いわゆる「ガチホ」で、1年間一切トレードしていない場合は課税対象にはなりません

例えば2024年12月にビットコインを購入し、2025年中にまったく売買しなければ、税金はかからないので有利です。

いくら値上がりして利益が出ても、「含み益」には税金がかかりません。(翌年以降で利確した際に発生します)

つまり、「触らない=課税されない」という戦略も有効です。

まとめ

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Photo by RODNAE Productions on Pexels.com

仮想通貨で利益が出たら、年末にやっておくべきことは以下の3つです。

  • 利益を確定させる(利確・損切り)
  • 概算の納税額を把握し、納税資金を確保する
  • 年内最後の取引内容を記録しておく

税金は知識と準備次第で、リスクも無駄も減らせます。

年末は、翌年の安心をつくる大事なタイミングです。

それでは、よい仮想通貨(暗号資産)ライフを!

終わります。

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